中国の義母様から頂いたインカローズの裸石をペンダントヘッドにとご要望頂き、まずは石が変形している所を生かそうと思いつきました。
割と大きめで、バチカン(チェーンを通す所)を付けるにも、小さな物がプチッと付いていてもおかしいと思い、バチカン部分には一番幅の狭い真っ直ぐな場所を選び、石の下からのライン上にそのままバチカンが乗り、バチカン含め“全体が石”となる様にバランスを取りました。
更に石の大きさが肥大しない様、真裏に同じ形の石枠を組み、バランスをみて丸角のいい場所に爪を立てました。地金は柔らかいローズの色合いに合わせてk18。石が大きいからと言って余り太くせず、品のいい位の幅の甲丸線を選び、ふっくら交差させたモチーフで、石の大きさに負けないボリュームを付けました。ちょうど下に向ってふっくらとしたラインと程よい厚みがあったので、大きなバチカンも出しゃばる事なくまとめる事ができました。お客様にも、頂いたままになっていた石が生かされ、義母様にお見せになる事が楽しみだと喜んで頂きました。
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