95歳になる母が若かりし頃、実母から買って貰ったルビーリングが、ひょっこり手元に戻ってきて…はめてみれば小指にしか入らず、着けて行くところもデイサービス位しかないから、あげる♪と私に回って来ました。
真ん中で1/2にしてピアスにしようか迷った末、やはり70年以上の歳月あるものトップの飾りは崩さない方が安全と考えました。
中を覗けば何やら四角い窓があるので、バングルとして丸線を絡げられるかもと試行錯誤。
用尺は30cmを超えるので、丸線を引き上げるのも全身運動です。曲げは一発勝負なので、アルミ線でシュミレーションしつつ慎重に曲げていきました。ルビーの照りが思いのほか派手なので、丸線の表面には荒らしを入れソフトな輝きの仕上げにしました。
知恵の輪の様な作り工程から漸く理想的なバングルに仕上がり、早速母に見せたら「あらカッコいいじゃない」と喜んでおりました。

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