「大切な方から頂いたので、身に着けられる様、何か考えて!」とご相談頂きました。
大玉一つならば当然、首元の装飾に最適。チェーンで下がるより、張りのあるチョーカーの方が素敵なので、お任せでお預かりしました。始めのイメージはシンプルに玉の脇に少し渦を巻かせる程度のイメージでしたが、線を絡めて行く内に大玉に負けない線を絡げて行く方がバランスが良いと思い、試行錯誤しました。
何より貫通玉なので、石留めの手法は、かしめる方法のみ。必然的に絡げる線のデザインは、穴を塞ぐ様な位置を考慮してラインを作り上げねばならないので、ベストな位置に来るまで時間がかかりましたが、最終的にいい位置が生み出す事が出来ました。
フックの掛け方も、後ろではなく、前に持ってくる事で、動作が楽な事と、掛けた時に全体のバランスが取れる様、考え、デザインに隠れたフックとしておしゃれな仕上がりとなっています。
納品時、箱を開けた瞬間に歓声が上がり「あの玉が、こんなになるなんて!想像もできなかった!」と大変喜んで頂きました。
当時の相場で:5万弱程

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